コーヒーの品質/特徴について

・世界中から最高品質のコーヒー豆を厳選

当店では「小さな農園の、最高品質のコーヒー豆」をコンセプトに、世界中の銘柄を取り揃えています。仕入れにあたっては生産者、各国の専門商社と連携し、時には生産地まで足を運んで生産状況と品質を確認しています。

さらに一つの農園、一つの生産者組合のコーヒーの中でロット(生産区画)まで限定し、常に最高品質のコーヒー豆を取り揃えています。また3ヶ月から1年を目安に、頻繁にコーヒー豆の入れ替えを行い、常に新鮮なニュークロップを販売しております。


スマトラ島アチェ州の農家さんたちと

・ポテンシャルを引き出す丁寧な焙煎

ベルベット・コネクションでは浅煎りから深煎りまで、様々な銘柄を取り揃えています。どのコーヒー豆もそれぞれのポテンシャルを最大限に引き出せるように、細かく異なる温度管理のもと、丁寧に焙煎しています。

焙煎においては、特に以下の要素を大事にしています。
・コーヒーが持つアロマ、フレーバーをしっかりと引き出していること。
・透明感があり、飲みやすいコーヒーであること。(クリーンカップ)
・浅煎りでも深煎りでも、極端な味わいにならずバランスが取れていること。

このようなコーヒーを実現するために、当店ではバーナーの火が直接当たらず、コーヒー豆にしっかりと熱が伝わるフジローヤル半熱風式の焙煎機を使用しています。欧米の焙煎理論をベースに、独自の工夫をした焙煎を行っています。焙煎の前半でしっかり熱を入れることで香りを出し、後半の温度・排気調整で豆の持ち味に合わせた細かい微調整を行います。このように手間ひまをかけ焙煎することで、透明感があり香りをしっかりと楽しめるコーヒーが完成します。

一般的に焙煎が浅いものは酸味、香りが強く、焙煎が深くなると苦味とコクが強くなります。焙煎度合いには以下の様なものがあります。焙煎が浅いほど酸味とフルーティーな香りが強く、焙煎が深くなるほどボディと苦味が強くなります。

ミディアム・ロースト(浅煎り)
ハイロースト(浅煎り〜中煎り)
シティーロースト(中煎り〜中深煎り)
フルシティーロースト(中深煎り~深煎り)
フレンチロースト(深煎り)

コーヒーは焙煎後、時間が経つに連れ酸化が進み、香り・風味が薄れてしまいます。当店ではご注文量に合わせ、発送直前にコーヒーを焙煎してお届けしています。焙煎から間もないコーヒーだけが持つ、特別な香りと味わいをお確かめください。

冷凍庫で保管していただければ、豆の場合2ヶ月~3ヶ月程度、粉の場合1週間は焙煎後に近いクオリティーでおいしくお飲みいただけます。近日中に使用する分だけ使いやすい場所に保管し、残りは冷凍庫での保管をお勧めいたします。

・品質についての明確な情報

コーヒーのカッピングや生産者など、それぞれのコーヒーについて個別の商品ページで、以下の情報を明確にお伝えしています。

・カッピング評価
評価項目一覧(計5項目)
Flavor Intensity (フレーバーの強さ) 1~5点
Flavor Complexity (フレーバーの複雑さ) 1~5点
Body Intensity (ボディの強さ) 1~5点
Acidity Intensity (酸味の強さ) 1~5点
Sweetness Intensity (甘みの強さ) 1~5点

当店では上記の項目について1~5点の5段階で評価します。

またコメントとして以下の要素に言及します。
アロマの特徴(ベリー系、柑橘系などの質的特徴)
フレイバーの特徴(ベリー系、柑橘系などの質的特徴)
上記の評価項目の補足
クリーンネス(雑味のなさ)
アフターテイスト(余韻)
マウスフィール(口当たり)
etc

より詳しいカッピングの考え方につきましてはこちらを御覧ください。
ベルベットコネクションのコーヒー評価基準

生産者と生産地域:生産者とその活動について紹介しています。

標高:生産地の標高は高いほど、味が凝縮されたコーヒー豆が採れると言われています。標高が味を決める全てではありませんが、一般的に1000~1300メートル以上が、高品質のコーヒー豆と言われることが多いです。

品種:コーヒー豆の品種詳細を記載しています。

コーヒーにはアラビカ種とロブスタ種が有ります。アラビカ種は味は良いが病気などに弱い品種です。ロブスタは病気に強く様々な環境に適応可能な反面、苦味がきつく品質ではアラビカに劣ります。また価格もアラビカ種に比べて安く売られています。スペシャリティーコーヒーにロブスタが使われることはあまりありませんが、イタリアンスタイルのエスプレッソなど、苦味を強調したい場合にブレンドされることが有ります。アラビカ種には以下のような品種があります。

モカ原生種・・・アラビカの起源、エチオピア在来種の総称
ティピカ・・・中南米由来のアラビカ種の中で、最もベーシックな品種。
ブルボン・・・ティピカにくらべ甘みがより強い品種。
カツーラ・・・ブルボンの変異種で酸味が良質。低温に強い。
ムンド・ノーボ・・・ブラジルで広く栽培されるティピカとブルボンの交配種。味はティピカに似る。
カツアイ・・・ムンド・ノーボとカツーラの交配種。味はブルボンに近い。
ケント・・・ティピカの変種。

ティピカ系、ブルボン系、その2つの交配種が最もメジャーなアラビカの品種と言えます。大雑把に言えばティピカはバランスがとれた味わい、それに対しブルボンは甘味が強く、交配種は二つの中間的な味と言えます。

プロセス:コーヒー豆は「豆」と呼ばれていますが、実際にはアカネ科の「コーヒーノキ」の果実内部にある種子になります。この項目ではコーヒー果実の処理工程を記載しています。プロセスには主に以下のものが有ります。

ナチュラル・・・コーヒー果実を天日乾燥させたあとに果肉と種皮を取り除く工程。コーヒーの風味が複雑で、特に甘みが強い傾向がある。
ウォッシュド・・・コーヒー果実を水洗することで果肉を取り除き、天日乾燥後に種皮を取り除く。雑味が減り、クリーンな味わいになる傾向がある。水洗の回数が2回のものがウォッシュドもしくはフルウォッシュド、1回のものがセミウォッシュドと呼ばれる事が多い。果実をとったあとや水洗後に一定時間おいて発酵させる。種皮の表面についたぬめり(ムシラージ)をつけたまま発酵させるものをハニープロセスと呼ぶ。
Wet hulled・・・インドネシア式とも言われる、インドネシアで主流の処理工程。水洗で果肉を除去した後、種子の水分保有量が多い状態で種皮を取り除き、そののちに乾燥させる。味の傾向としては酸味が抑えられ、コクが強くなる。

・エシカルコーヒー

生産者や生産環境に配慮した社会的な意義のある製品は、エシカル(倫理的)プロダクトと呼ばれています。当店では取得している認証、生産の規模、輸入業者、関連団体などを考慮した上でコーヒー豆を仕入れていますが、特にフェアトレード、オーガニックのコーヒーを重点的に取り揃えています。
その他にはRA(レインフォレスト・アライアンス)認証、小規模農園、NGOによるマネージメントなど、トレーサビリティに優れたコーヒー豆の中からクオリティーの高いものを、入れ替えで販売しています。

フェアトレード

FLO(フェアトレード・ラベル・ジャパン)の認証を受けた製品を販売しています。


FLO認証ラベル

FLOの認証製品を販売するためには、コーヒー豆の輸入業者及び製造業者もFLOの 日本支部(フェアトレード・ラベル・ジャパン)に登録する必要があります。当店もFLOに登録を行い、コーヒー豆1キログラムの販売につき35円のライセンス費用と、年間登録料を支払っています。また販売記録を提出し、取引の透明性を確保しております。

フェアトレードについてより詳しくはこちらを御覧ください。

有機栽培、オーガニック

有機栽培により育てられ有機JAS、もしくはUSDA(アメリカ農務省)の有機認証を取得したコーヒー豆を取り揃えております。USDA有機認証を得るためにはアメリカ農務省の制定した厳しい有機栽培基準を満たす必要があります。環境や人体への影響が大きいと考えられる物質を栽培に使用することはできません。

また日本の農林水産省も、日本の有機規格である有機JASとUSDA有機認証との同等性を認めています。